2014年10月25日土曜日

写真・北海道旅行記3 ー「霧の摩周湖」前編


そもそも、
今回、『摩周湖』を、ぜひ、訪れたかった理由は、
大きく、2つ、あります。


まず、1つ目。

この夏、
両親と、子どもたちと、一緒に、
北海道に、旅行に来ていましたが
(過去記事「夏期休暇のおしらせ」も、お読みいただけると、嬉しいです)、

その際には、
子どもと、老人には、
日程的に、特に、車中での移動時間的に、
道東まで来ることは、難しく、

なので、
 「せっかくなので、とても、来たかった」
けれど、
 「泣く泣く、断念した」
のでした。


そして、もう一つ。

この、滝沢泰平さんの、この記事を、その中の写真を、
裕子さんに教えてもらって、見ていたからです。

 ブログ「天下泰平」
  記事『 “霧の摩周湖”に現れた統合時代の象徴の「龍と蛇」

 ( ご存知の方も、多いかも知れませんが、
   こちらの写真は、ぜひ、ご覧になってください! )

泰平さんとは、
その記事がアップされた、ちょうど翌日、
お会いしていましたので、

お会いしたのは、
その写真を撮られた、その雲を見られた、
まさに、直後。

 「だから、何?」
なのは、そのとおり、ごもっとも、ですが、

まず、そのタイミングから、
なにか、『縁』というか、関連を、
僅(わず)かばかりですが、感じなくもないですし、

なにより、
恥ずかしながら、正直に打ち明けると、
 「うぁ〜、すごい写真だ!」
という、気持ちと同時に、
 「自分だって、こんな場面に、遭遇できるはず!!」
という、

なんというか、
 『嫉妬』『ねたみ』
のような、
そんな気持ちが、結構強めに、湧いて来まして ^^; 、

なので、
 「摩周湖に、行きたい!」
 「自分も、そんな光景を、見たい!」
という想いを、
強く、持っていました。

また、
先ほど、お話ししたとおり、
 「その直前に、北海道に行っておきながら、
  摩周湖には、行けなかった」
という背景が、
その想いを、より、強めていたのも、確かで、

それ以降、そんな気持ちが、
ずっと、くすぶっていました、
浄化をしても、です ^^; 。

裕子さんは、
そんな、僕の気持ちを、知っていましたので、

なので、今回の、僕の道東行きを、
認めてくれたのだと、思います。

そんなわけで、このたび、
晴れて、摩周湖を訪れることが、できたのでした。


10月21日(火)、
前日、どうにか、ギリギリ、間に合って
(写真が、最初の数枚以降は、暗くて、撮れなくなるくらいでした)、
お姿を、拝むことができていましたので、

気持ちとしては、落ち着いていて、
でも、
わざわざ、このために、道東まで、来たのだから、
という、想いもあって、

この日は、
朝、4時に起きて、
朝一番の、摩周湖を、拝ませていただくことにしました。

 「早朝は、霧が出やすいのか、そうではないのか?」
も、分かりませんでしたが、

時間に余裕もありませんでしたし、
なにより、
逸(はや)る気持ちを、抑え切れず ^^; 、

4時半には、宿を発ち、
車で、湖に向かいました。

予定通り、早く起きられましたので、
はじめは、
湖の裏側にある、『裏摩周湖展望台』へ、向かうつもりでした。

そして、
その帰り道には、
青く、透明な水が有名な、『神の子池』に、
寄って帰るつもりでした。

ところが、
カーナビで、目的地に設定しようとしても、
どちらも、入力できません。
地名が、登録されていないみたいです。

そんなことって、あるでしょうか?

その日の宿は、
部屋数5室の、小さな旅館でしたが、
それでも、
電話番号を入力すると、出てきたのです。

それなのに、
『裏摩周湖展望台』と『神の子池』が、
目的地設定できないなんて ...

人間意識としては、諦め切れず、
数分間、格闘したのですが ^^; 、

カーナビ無しでは、
夜明け前の暗がりの中、
たどり着けそうにありませんでしたので、

しかたなく、
前日に訪れた、『摩周湖第1展望台』へと、向かいました。

ところが、
林の中の宿を出てみると、
空は、もう、一部が、白みはじめています。

 「あぁ、これじゃぁ、裏側へ行ってたら、
  日の出の頃には、間に合わないや」
と、
カーナビの『不具合』に、
この時点で、ようやく、諦めがついたのでした。



摩周湖に着くと、
とてもありがたいことに、
前日同様、霧はなく、湖面が見えています!




数分もすると、
空が、だいぶ、明るくなってきました。




直に、陽の光が、雲に映りはじめます。




その後、しばらくして、
もうすぐ、太陽が、姿を見せそうになったとき、




それは、突然、起こりました。
下の、街の方から、それは、現れました。




霧です!

そして、
みるみる、その流れは、増し、加速し、




ものの2〜3分で、
視界は、すべて、霧に覆われてしまいました。




これが、これこそが、
 「摩周湖」
が、
 「『霧』の摩周湖」
たる所以(ゆえん)なのですね。




霧の中では、
霧の中ゆえの、美しさにも、出会えましたが、




このまま、その場にいても、
状況は、変わりそうにありませんでしたし、

なにせ、
ものすごい、霧の量でしたので、
もう、摩周湖は、全体が、
霧に覆われてしまっただろうと、思いました。

そこで、その場を離れ、
宿へ帰ることにしました。


 (つづく)